流氷見物の旅2013年02月15日 10:21

 2月5~13日の8泊9日(!)で、北海道に流氷見物に行ってきました。

流氷地図1
 (日本で言う)流氷とは、
 ・アムール川(黒龍江)河口で海水が淡水と混じり凍結し易くなる
 ・でっかい氷の塊ができる
 ・これがオホーツク海を南へ流れていく
 ・1月末~3月頭くらいの時期、北海道の東側(オホーツク沿岸)を覆う
 であり、冬の北海道は観光客に人気です。私も学生の頃一度見に行った事があるのですが、ちょうど岸に流氷があるかどうかは風向きの影響が大きく、半日の滞在では氷を見る事ができませんでした。現在私は暇な御身分なわけで、じっくり見てやろう、とこの旅行を計画しました。

2月5・6日:仙台から流氷観光の拠点である網走まで移動
2月7~8日:網走に滞在、レンタカーを借りて流氷見物
2月9~13日:北海道の温泉を楽しみつつ、仙台に帰還

 おおざっぱに、こんなスケジュールです。まるまる2日あればそれなりに流氷を見る事ができるだろう、と考えました。で……

オホーツク沿岸地図
 上の地図の●をつけたところが、今回行ってきたところです。

(1)網走(あばしり)
 流氷観光といえばここ網走市が一番人気です。飛行機(女満別空港)、鉄道(石北本線)、バスと交通の便が良く、今回私もここを拠点に観光しました。

オホーツク流氷館
 ↑が、網走市のちょっと丘の上にある博物館「オホーツク流氷館」です。流氷の知識を得るためには、まずこちらを訪問するのが良いかと思います。

オホーツク流氷館の展示流氷
 館内の冷凍室に展示してある氷塊です。冷凍室なので、夏に来ても見る事ができます(笑)。ほとんどが昨年のものと今年のものだそうですが、この博物館ができてからずっと保管してある、という氷塊もありました。

道の駅 網走流氷街道
 続いて、網走港近くにある施設「道の駅 網走流氷街道」です。

おーろら号
 ここからは、砕氷観光船「おーろら号」に乗って、流氷見物をする事ができます。

おーろら号休航案内
 私は2日目に乗る計画だったのですが、この日は非常に風が強く、欠航になってしまいました。天気の話だから仕方ないのですが、残念でした。

モヨロ貝塚付近
 網走港からちょっと北に歩いて海岸を見られるところがあるので、そこも眺めてきました。海に流氷は見られませんでしたが、岸に打ち上げられた大きい氷塊がいくつもありました。タイミングが良いと、迫力の風景となるんでしょうね。

(2)能取岬(のとろみさき)
 網走の中心部から北に10kmほど行ったところに、能取岬があります。視界良くオホーツク海を眺められるところで、続いてこちらを訪れたのですが……

能取岬1
 岸に氷は見えるのですが、沖は氷のない海です。岸付近に流れ着いた氷がさらに凍って一部残った、という状態のようです。

能取岬2
 写真の撮り方次第では「どうです! 流氷ですよ!」と見えるような感じなんですけどね(笑)

能取岬3
 ところで、現地にはこんな看板が……映画等の舞台を実際に見に来よう、という人は日本だと珍しくありませんが、中国でも同じのようです。

(3)北浜
北浜1
 網走~釧路を結ぶ鉄道「釧網本線」は、網走から知床斜里までの区間をオホーツク海に沿って走ります。途中の駅「北浜」は、流氷を見るポイントとして人気のようなので、近くを寄ってみましたが……

北浜2
 岸付近に氷塊がいくつか見られるだけでした、残念。

(4)知床斜里・以久科原生花園
以久科原生花園1
 斜里(しゃり)町の流氷観光ポイント・以久科(いくしな)原生花園にも行ってみました。

以久科原生花園4
 こちらは海一面が白く広がっており、一番流氷っぽい感じがあります! ただ、雪が降ってしまったのが災い(?)して、「単なる平原に雪が降っただけじゃないの? 手前にあるのは小さな沼か何かでさ」と言われてしまうと反論し難くもあります。流氷らしい流氷を見るというのは、難しいものです。

(5)標津町忠類

標津町忠類
 さらに南はどうだろう?と思い、根北峠(こんぽくとうげ)を越して標津(しべつ)町に行ってみました……が、こちらは何もない穏やかな海でした。遠くに国後島(くなしりとう)が見えました。

(6)野付半島
野付半島1
 流氷は見られませんでしたが、せっかくここまで来たのだから、と野付半島まで行ってみました。こちらからも、国後島が見えます。

野付半島2
 「野付半島ネイチャーセンター」に寄って、係の人に話を聞いてみたところ、こちらまで流氷が流れてくるのはまあときどき(前回は1週間前)との事。ひっかかって滞留した氷ではなく、文字通り流れる氷なので、見応えはあるようですが……

野付半島の鹿1
 ところで、野付半島には野生の鹿がたくさんいました。

野付半島の鹿2
 現在、増えすぎて生態系を壊す、と問題になっているようです。

(7)常呂町バスターミナル
常呂町バスターミナル
 能取岬よりも、さらに北の方はどうかな?と、常呂(ところ)町まで行ってきました。

常呂町バスターミナル2F
 海のすぐ近くにあるバスターミナルの2階から海を眺めましたが、この日(2月8日)は観光船が欠航になった日で、海も大荒れ、流氷なんて全然見られませんでした、トホホ。

 観光船に乗る事ができなかったのは残念ですが、いろいろと冬のオホーツクの海を観る事ができたのは良かったです。またいつか、機会を見て冬の網走には来てみたいものです。

札幌雪まつりと北海道の温泉2013年02月15日 13:49

 北海道では、流氷を観る他、札幌で雪まつりを観て、登別で温泉に入ってきました。

札幌雪まつり看板
 これは、札幌→網走のバス乗り場にあった看板です。2月5~11日の7日間、札幌大通公園で開かれました。私は10日の夜、ライトアップされた雪像を観に行ってきました。

雪まつり1
 ハルピンの氷祭りの規模には負けますが、さすが日本一の雪まつりだけあって、なかなかのものです。

雪まつり・ちびまる子ちゃん
 ちびまる子ちゃんの巨大雪像です。元絵が簡素なデザインだと、雪像をつくるのには向いているなー、と思いました。

札幌~登別
 また、北海道で一番大きい温泉(といって良いと思う)登別温泉に入ってきました。↑の地図の通り、札幌から約120kmの距離があるのですが、連絡バスを出しているホテルに宿泊しました。

滝本イン
 私が泊まったのは「滝本イン」というホテルで、ぱっと見ありきたりのビジネスホテルなのですが……

第一滝本館
 道路の向かい側にある巨大温泉旅館「第一滝本館」の大浴場を利用できるのが特徴です。こちらの大浴場はほんと大きく、広々とした中ちゃんとした温泉に入れるのはとても気持ち良いものです。通路を歩いていたら、

 「liudianban、*****……」

 と中国語をしゃべっている人がいて(たぶん「六時半から食事だから、それまでに戻って来いよ!」みたいな事を言ってた、と思います)、昨年はいろいろあった中(今年もいろいろ?)わざわざ日本に観光に来てくれる中国人の皆様はほんと有り難いなー、と思う次第です。

帯広駅
 ほか、途中通過した帯広市でも温泉に入ってきました。

ふく井ホテル
 私が宿泊した「ふく井ホテル」です。帯広駅前という市街地ど真ん中にあるのですが、温泉の質はかなりのものでした。朝食もおいしくて良かったです。

帯広市 アサヒ湯
 こちらは、帯広駅から歩いて15分くらいのところにある、温泉銭湯「アサヒ湯」です。日曜には朝湯をやっている、という事で入ってきたのですが、浸かるとパーッと全身泡がつく素晴らしいお湯で、感動的でした。帯広の人は、街なかに良い温泉がたくさんあってちょっとうらやましいです。冬寒く、夏暑いので、ふだんの生活は大変なようですが……