金華山の今2013年05月05日 08:39

 今日は温泉友人のMさん、および関西から東北観光に来たというMさんの友人さんといっしょに、金華山に行ってきました。

金華山地図1
  金華山とは、宮城県仙台市から北東へ50kmほど行ったところにある石巻市(中心部)から、さらに東に15kmほど行ったところにある女川町から、さらに 南に25kmほど行った牡鹿半島の先の、海をまたいで東側にある島です……って、こういうまわりくどい説明をしなくても、上の地図を見ればひと目でわかり ますね(笑)。大きい神社があるのと、鹿がたくさん生息しているので有名な島です。

金華山地図2
 金華山に行くには、鮎川浜と女川から金華山の船着場まで船が出ているのですが、 2年前の震災でダメージを受けて、ずっと運休となっておりました。これが、5月3日より女川からの便が運行再開となった、という事でせっかくだから行ってみよう、という話になったのでした。

金華山乗船券売り場
 ゴールデンウィーク期間中は1日5便、1便目は9時発という事で8:50頃にチケット販売所に行ったのですが、時間がギリギリ過ぎて1便目に乗る事はできませんでした。係の人の話だと、予約なしなら30分前くらいには来て欲しい、との事です。

金華山行きの船
 そういうわけで、2便目(11:00)の船に乗りました。船室内と外側の椅子がありまして……

金華山行き船内
 船室内はこんな感じです。約30分の船旅で、潮プランニングの持田耕明取締役(だったと思う)の津波の話をいろいろと聞く事ができました。
  • 地震直後、津波による横転を避けるため、船を沖に大急ぎで出した
  • 船のプロが集まる会社の面々でも、津波のでかさにはほんとビビった
  • 女川町は津波にすっかり飲まれて、町民はほとんど亡くなったのではないかと心配した
  • 瓦礫が湾内にたまり、しばらく岸に帰れなかった
  • 「記録を残さねばならん」と頑張って写真を撮りまくった(その写真は船内にあるファイルに綴じてあり、見られます)
  • 船は2隻あり共に避難には成功したが、会社の人員不足で1隻を久慈市に貸し出している
 などなど。 実際に乗ってみれば、もっと詳しい話が聞けるかと思います。

金華山の港
  整備されたばかり(だと思う)船着場に船が到着しました。

黄金山神社への上り道
 黄金山神社に向けて、多くの人が歩いていきます。

黄金山神社への上り道2
 けっこう急な坂なので、神社送迎用のバンもあります。高齢の人は、(ちょっと待つ必要がありますが)こちらを使って上る事ができるようです。

倒れた灯籠
 で、神社の入口なのですが……無残にも、灯籠が倒れてしまっています。やっぱり、地震の被害は相当なものだ、という事ですね。

金華山の鹿
 金華山といえば鹿、という事で、ちょっと上ってみると……

金華山の鹿2
 鹿を見る事ができました。人に対して慣れてるせいか、近くに寄っても動じませんでした(笑)

黄金山神社1
 さて、こちらが神社です。

黄金山神社2
 Mさんと友人さんはしっかりいろいろ見て回っていたようですが、私は軽く流して……

黄金山神社3
 わきの道から、金華山の山頂に向けて上ってみる事としました。

金華山山頂への道1
 なかなか雰囲気は良いのですが……

金華山山頂への道2
 道なんだかよくわからんところをえっちらおっちら上っていくのはかなりしんどく……

金華山山頂への道3
 上ってかなりくたびれてきたというのに、まだ半分も進んでいなかったようでぐったりです。

金華山山頂への道4
 このへん(ってどのへん?)まで上った時点で、帰りの船の時間が厳しい、という事で引き返しました。 

金華山・下り道
 下りはちょい足に負担はかかりますが、時間的にはすいすい下りる事ができました。機会を見て、今度はゆっくりとしたタイムスケジュールで、上ってみたいものです。

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 さて、Mさんの友人さんはわざわざ関西から来たという事で、きょうは金華山のほか、観光名所、津波被害の酷かったところなどをまわってきました。

松島 五大堂
 まずは松島、五大堂です。朝早めにいったせいか、松島にしては比較的空いておりました。

門脇小学校1
門脇小学校2
 近くに、災害状況の案内が展示してあり、こいのぼりも飾ってありました。

女川原子力PRセンター
 金華山の船にすぐ乗れなかったため、せっかくだから見てきた女川原子力PRセンターです。地震についてどう対応したか、という展示が既にあり、「こんなに近くで地震があったのにちゃんと乗り切ったんだぜ、どうだ!」と言いたそうな気持ちを感じました。福一の件がなければねぇ……

大川小学校1
 大川小学校(跡)です。

大川小学校2
 この地区の犠牲者の追悼碑が新たに設置されておりました。 

南三陸防災庁舎跡
  南三陸の防災庁舎(跡)です。旧志津川市街地はあいかわらずだだっ広い更地のまま、とても寂しいです。

南三陸さんさん商店街
  うって変わって南三陸さんさん商店街(仮設の商店街)はとてもにぎわっておりました。となりにあった合同庁舎の廃墟もすっかり撤去され駐車場となり、観光バスなどの姿もありました。これは嬉しい事ですね!

キラキラうに丼
  せっかくだから私達も復興応援、というわけでどーん!とキラキラうに丼(2,000円)を食べてきました。うにってうまいですねー、しみじみ。

みやぎの明治村2013年05月13日 09:20

 先週土曜は、宮城県登米市登米町にある「みやぎの明治村」に行ってきました。

登米町地図
 登米町は仙台から北東に80kmくらいいったところで、「登米高等尋常小学校校舎」 (1888年建設)、「旧登米警察署庁舎」(1889年建設)、「旧水沢県庁舎」(1872年建設)など歴史のある建築物がいろいろと残っています。歴史のある町並みと合わせ、登米町では「みやぎの明治村」という名前で観光をアピールしています。

教育資料館1
 こちらが、高等尋常小学校校舎をそのまま残した、教育資料館です。当時の教育の様子などが展示されており、なかなか楽しめました。ただ、古い建物だけあって先日の地震のダメージもかなり大きかったようで、建物の1/3くらいは修理中、見学する事ができませんでした。修理は大変かと思いますが、うまく進めてもらいたいものです。

警察資料館
 こちらが、明治時代の警察署の建物をそのまま残した、警察資料館です。当時の取調室や留置場を復元していたり、建物の中にパトカーが展示してあったり(乗る事もできます)、復元署長室の椅子に実際に座る事ができたり、なかなかおもしろい施設でした。

森舞台
 こちらは、能・狂言の舞台「森舞台」です。能・狂言は日本の伝統芸能として、東京・京阪神など都会でお金持ちの文化人が観るもの、という心象がありますが(偏見かな(笑))、登米町では地元の人が集まって郷土芸能として能をずっとやり続けている、との事です。立派な舞台なのですが、演じる人の高齢化が進んでいて、現在は年一度のお祭りで演じられるのみだとか……ちょっともったいないですね。

油麩丼とはっと
 これは、地元名物の油麩丼はっとです。油麩とは、棒状の麸を揚げたこちらの郷土食材で、肉を使わなくてもけっこうしっかりとしたうまみを出す特徴があります。なかなかおいしいのですが、今の時代だと肉を使った方が簡単だよなあ……とも思いました(笑)

ヴィーナスの湯
 最後に、ちょっと離れたところにある温泉に入ってきました。宮城県東部にもいくつか温泉はあるのですが、湯温が低めで沸かして使っているところが多いです。この日はやや混雑していて、お湯がやや汚れ気味だったのが残念でした。