後藤新平記念館2012年02月27日 10:57

 温泉巡りの帰り、水沢で後藤新平記念館に寄ってきました。奥州市の記念館というと、他に
  • 高野長英記念館
  • 斎藤實記念館
  • 明治記念館
  • 菊田一夫記念館
  • 武家住宅資料館
  • 胆沢郷土資料館
  • 衣川歴史ふれあい館
  • 奥州市埋蔵文化財調査センター
  • えさし郷土文化館
  • 牛の博物館

 とまあいろいろあるのですが、東日本大震災から思い起こされるのは関東大震災の復興に取り組んだ後藤新平、というわけで、今回は後藤新平記念館に行く事としたのでした。


後藤新平記念館
 後藤新平は天才肌の人、という印象があったので、経歴は目立った失敗もなく、人生トントンと来たのだろう、と私は漠然と思っていたのですが、「相馬事件」で一度逮捕されている事を知り、挫折もあったのだな、それでも立ち上がってこれたのはたいしたもんだなー、と感心しました(笑)

 満鉄総裁として、大連市の開発に大きく関与した、というのは、大連駐在だった私にとっては興味深い展示でした。彼は、ロシア・ソ連との国交を重視していたようですね。今にしてみると、日露戦争後にアメリカと組んで満州開発をやっていれば、第二次世界大戦でコテンパンにやられる、という展開を防げたのでは、という考えもありますが……。戦前の星海公園には、銅像が立ってたんですね。

 いっしょに見たMさんに感想を尋ねたところ、「政治家としていろいろ成果を上げてはいるが、子供に自分を称えさせる歌を歌わせるなんてのはちょっと感心しないね」との事でした。確かに、

(一)僕らの好きな総長は 古希のお年になられても ますます元気で えらい人 総長いやさか いやさか
(二)僕らの好きな総長は 白いおひげに鼻めがね 団服つけて杖もって  いつも元気で にこにこ 総長いやさか いやさか
(三)僕らの好きな総長は健児のためというならば お国のはてのはてまでも よろこび勇んで行かれます 総長いやさか いやさか


 ↑この歌詞はちょっと恥ずかしいかも(笑) ただ、政治家としてがんばろう、という人は少なからず名誉欲はあるんでしょうし、ボーイスカウトの中でやってる分には大きく害をもたらすものでもないんだから、まあいいんじゃないかな、とも思いました。

 200円の入場料で、いろいろ勉強になりました。水沢の他の記念館も、機会をみて訪問したいものです。