大連の公共交通機関・2012 ― 2012年03月03日 06:27
私が大連に駐在していた頃、大連情報の豊富さに重宝させてもらっていたブログ「大連雑学事典」で、著者のでっつさんが最近大連に行かれたという事で久々に更新がありました(fc2は中国では見られないはずなので、リンクは張りません) 「久々に大連に行ったが、タクシーに乗ったらその質の悪さに辟易した。単純に日本と中国の違いではなく、激しい物価上昇に対しタクシー料金がここ数年全然上がっていないのが原因だろう。タクシー料金をもっと上げても良いのではないか?」という事を書かれていたのですが、タクシーが苦手でほとんど使っていなかった私でもさもありなん、と思わせる話です。ただ、単純に値上げしても競争相手である軽軌・バスとの格差がさらに開いてしまい、需要がさらに減ってしまうので
は、といった問題もありそうで、難しいところです。
バスといえば、大連公交網の
大连公交网2011年十大公交新闻(大連バス2011年十大ニュース)
を読んだところ
等、いろいろ興味深い事が書いてありました。801路はちょっと良い車両&料金2元、という事で日本人でも比較的乗り易いバスだったのですが、統合で1元化となったため、そういうメリットはもうなさそうです。泉水付近はマンションどかどか作ってましたし、それに合わせて住民も増えてきた、という事なんでしょう。金州区の新路線は、「大連生活」さんが詳しい路線図を作っておられます。董家溝方面はインテルができて3路が延長されるのかな、と思っていたのですが、こういう形になるとはちょっと予想外です。料金は他の開発区・金州バスより高いわけですが、競争相手が軽軌or謎のマイクロバスだから、2元×(1~3区間)でもいいって事なんでしょう。
私が大連を去って1年ちょい、変わるところは変わってきてますね。哈大高鉄(ハルピン~大連高速鉄道)や地下鉄が完成すれば、さらに変わってくるのでしょう。楽しみなような、ちょっと寂しいような気がします。
バスといえば、大連公交網の
大连公交网2011年十大公交新闻(大連バス2011年十大ニュース)
を読んだところ
- 801路と16路の統合
- 市内北部(泉水付近)の路線強化
- 金州~開発区・董家溝・金石灘方面の路線強化
等、いろいろ興味深い事が書いてありました。801路はちょっと良い車両&料金2元、という事で日本人でも比較的乗り易いバスだったのですが、統合で1元化となったため、そういうメリットはもうなさそうです。泉水付近はマンションどかどか作ってましたし、それに合わせて住民も増えてきた、という事なんでしょう。金州区の新路線は、「大連生活」さんが詳しい路線図を作っておられます。董家溝方面はインテルができて3路が延長されるのかな、と思っていたのですが、こういう形になるとはちょっと予想外です。料金は他の開発区・金州バスより高いわけですが、競争相手が軽軌or謎のマイクロバスだから、2元×(1~3区間)でもいいって事なんでしょう。
私が大連を去って1年ちょい、変わるところは変わってきてますね。哈大高鉄(ハルピン~大連高速鉄道)や地下鉄が完成すれば、さらに変わってくるのでしょう。楽しみなような、ちょっと寂しいような気がします。
震災から約1年 ― 2012年03月07日 19:43
震災からもうすぐ1年、ここ最近積もった雪もほぼ融けた、という事で、多賀城の街並みを眺めてきました。
まずはほぼ復旧したところから。多賀城のイオンは津波で大被害を被りしばらく閉店していましたが、現在は営業しています。1Fは以前より天井が低い、遊戯コーナー消滅、軽食コーナーの場所変更等がありますが、基本的には同じようになっておりました。
国道45号線、極楽湯はふつうに営業しています。立体駐車場があったような気がするのですが、それはなくなっていました。
震災直後に盗難被害のあった多賀城駅近くのミニストップですが、現在は何事もなかったかのように営業しています。
続いて、別な店になってしまったところです。ここは、以前讃岐うどん屋だったのですが、餃子の王将になりました。
こちら(奥)は、以前は「スーパーフリークス」というネットカフェだったのが、同じネットカフェながら「自遊空間」に変わりました。こういうパターン、けっこう他でもあるんでしょうか。
続いて、工事中のところです。多賀城のマクドナルドはしばらく放置されていたのですが、やっとこさ復旧工事が開始されました。来月には再開するようですね。
こちらは展示場・夢メッセみやぎです。公式ページによると、7月に再開だとか。
続いて、更地になったところです。多賀城工業地帯の「日本フィルター」の工場は、すっかり更地になってしまいました。
工業地帯の奥にあった神社「八幡神社」は、以前は大樹に囲まれたお宮だったのですが、津波で大きな被害を受け、残った木も伐採されておりました。木は津波後もしばらくは残っていたのですが、塩害でこのままだと枯れてしまう、という判断で、伐採されたのでしょうか? 並ぶ切り株が、何とも寂しげです。
多賀城イオンの向かい側にあった店舗は、コジマ電気と幸楽苑、パチンコひまわりが復旧したものの、ダルマ薬局、喜久水庵、紳士服マスカット、城伸寿司、アミューズメントビーカムが撤退、更地となっていました。
最後に、そのままになってるところです。港近くですが、ポキっと折れたの、そのままになってます。
同じく港近くの倉庫ですが、ほぼ廃墟状態になっていました。
交通の便の良い45号線沿い等はだいぶ復旧も進みましたが、工業地帯、港湾地帯は海に近く、また被害の繰り返される可能性も少なくない……と考えられるのか、津波の爪跡は数多く残されています。来年、再来年、街はどうなっていくのでしょうか。
交通の便の良い45号線沿い等はだいぶ復旧も進みましたが、工業地帯、港湾地帯は海に近く、また被害の繰り返される可能性も少なくない……と考えられるのか、津波の爪跡は数多く残されています。来年、再来年、街はどうなっていくのでしょうか。
津軽の温泉巡り ― 2012年03月22日 23:30
3月17~20日の4日間、青森県津軽方面に温泉巡りの旅行に行ってきました。行った温泉旅館・日帰り施設について、ざっと感想などを書いてみようかと思います。
(1)砂丘温泉 ゆめろん(入浴料 300円)
能代市にある温泉施設です。「砂丘温泉」という名前に惹かれて来てみたものの、砂地の上に建てられたから砂丘温泉、との事で、別に砂丘を眺めながら入浴できるわけではありませんでした。ただ、ちゃんとした流し場付きで、ガッチリ強塩泉の温泉に300円で入れるのはなかなかのものです。近くに住んでいる人にとっては、良い施設でしょう。
(2)黄金崎不老ふ死温泉(1泊2食 10,650円)
(2)黄金崎不老ふ死温泉(1泊2食 10,650円)
日本海に突き出た露天風呂が有名な温泉です。泉質も濃厚で、鉄で激しく茶色に濁った湯は浴感も十分です。新館の内湯では濁る前の透明感ある湯も味わえ、こだわりの人にも楽しめます。食事・サービスも充実しており、安心して人に薦められる旅館でした。
(3)浅虫温泉 道の駅ゆーさ浅虫(入浴料 350円)
(3)浅虫温泉 道の駅ゆーさ浅虫(入浴料 350円)
青森市近くの有名な温泉地「浅虫温泉」に一度入ってみよう、という事で、浅虫温泉駅の前にある道の駅「ゆーさ浅虫」に付属している日帰り温泉に入ってきました。湯量がさほどでもないのかお湯は循環で特徴としては乏しいですが、5Fから津軽湾を眺めつつ入浴できるのは気持ち良いです。駅や国道から非常に行き易いので、旅行中に軽く寄るには適した施設だな、と思いました。
(4)掛落林温泉 あすなろ温泉旅館(1泊2食 6,300円)
(4)掛落林温泉 あすなろ温泉旅館(1泊2食 6,300円)
五所川原市と弘前市の間にある温泉です。湯治向けの安価な旅館なのですが、特徴は部屋に家族風呂がある事で、外に出なくても濃厚な塩分・臭気のある温泉を楽しむ事ができるのです! 湯治系の旅館には珍しく部屋にトイレがあるので、食べ物さえ準備しておけばずっと部屋に引きこもっての湯治ライフが楽しめます(笑) できるだけひとりで濃厚な温泉を楽しみたい人は、ぜひ。
(5)新屋温泉(入浴料 350円)
(5)新屋温泉(入浴料 350円)
弘前市から東へ向かい、東北道とぶつかるあたりにある日帰り温泉施設です。ほど良い浴感と硫黄臭を持ち、きれいな緑色の湯です。4月からは朝湯(5:30~7:30)に200円で入れるサービスが始まるそうで、地元の人がうらやましいです。
(6)湯の沢温泉郷 秋元温泉(入浴料 300円)
(6)湯の沢温泉郷 秋元温泉(入浴料 300円)
青森県と秋田県の県境付近にある温泉で、雪の中細い道をひーこら走ってやっと辿り着くところです。ここの湯の特徴は強烈な臭気で、硫化水素臭がキツいとこんな感じになるんだ、むーん!と思わず感心してしまいます。all aboutでも取り上げられてますが、温泉にこだわる人ならぜひ一度は訪れて欲しいところだな、と思いました。
(7)古遠部温泉(入浴料 260円)
秋元温泉同様、青森県と秋田県の県境付近にある温泉です。ここの湯の特徴は異常にカルシウムの含有率が高い事で、浴槽その他にカルシウムがベッタリくっついて凄い事になっています。極端な湯は好みが分かれるところではありますが、こちらも温泉にこだわる人ならぜひ一度は訪れて欲しいところだな、と思いました。
(8)網張温泉 休暇村(1泊朝食 5,500円)
(8)網張温泉 休暇村(1泊朝食 5,500円)
こちらは帰路の途中、平日安価に泊まれるコースがあったので、せっかくだからと宿泊した旅館(ホテル?)です。感心したのが露天風呂で、すぐ近くにスキー場があるくらい寒い場所に立地していながら(頭に載せてたタオルが凍るくらい)、露天風呂の湯はほぼ気持ち良いくらいの温度にちゃんと調節されているのです。他、施設全体にこのようなレベルのサービスが行き届いており、安心して人に薦められるホテルだな、と思いました。
(9)嶋田鉱泉 ニュー嶋田荘(入浴料 420円)
(9)嶋田鉱泉 ニュー嶋田荘(入浴料 420円)
こちらも、帰路の途中に寄った旅館です。温泉天国の東北ですが、三陸地区は残念ながら目ぼしいところがあまりなく、こちらでは鉱泉(冷たい水)を沸かして温泉としています。ただ、狭い浴槽ながら、お客さんはひっきりなしに来ているようで、地元の人にとっては大事なお湯なんだな、と感じました。熱過ぎの湯温は、ちと感心しませんが(笑)
宮城県は日本全体で見てもトップクラスの泉質を持つ温泉地の鳴子温泉郷がありますが、これを除くとちと寂しい感が否めません。青森県はそこら中に濃厚な温泉があって、さすがだな、と改めて感心した旅行でありました。
宮城県は日本全体で見てもトップクラスの泉質を持つ温泉地の鳴子温泉郷がありますが、これを除くとちと寂しい感が否めません。青森県はそこら中に濃厚な温泉があって、さすがだな、と改めて感心した旅行でありました。
津軽旅行で食べたもの ― 2012年03月23日 08:23
こちらは、不老ふ死温泉での夕食です。不老ふ死温泉で一番安いコースながらいちおう一万円越えの料理だけあり、地元の味を揃えたなかなかのものでした。
続いて、あすなろ温泉旅館での夕食です。こちらは安い宿(2食付き6,300円)であるため事前に作ってラップかけてあるお膳でしたが、料理数はそれなりにあり、まあまあのものでした。
網張温泉休暇村の朝食バイキングです。こちらも不老ふ死温泉同様充実したおかずで、ついたくさん盛ってしまいました(笑)
続いて、こちらは秋田で食べた「だまこ鍋」です。秋田では、「きりたんぽ鍋」が有名ですが、きりたんぽの代わりにごはんを団子状にした「だまこ」を入れるのが特徴です。こちらのサイトでは、きりたんぽより先に作られていた、とあります。鶏だしの効いた醤油味の鍋でなかなかおいしいのですが、塩味はけっこう強め、血圧高い人だと少し心配です(笑)
しじみで有名な十三湖で食べた、しじみラーメンです。塩味のスープにはしじみの味がよく出ていて良い感じですが、麺や具材はちょっとおざなりだったような……
秋田~青森の日本海沿岸でよく食べられるという、いか焼きです。干してから焼くのが特徴、のようです。切ってあって食べやすく、値段も手頃(300円)、オススメできる味です。
手前にあるのは、ハタハタの飯寿司(いずし)です。寿司ってのは、もともとこういうものであり、現在主流の握り寿司はそれ以降にできたもののようですね。酒のつまみとしては、けっこういけました。
三陸の駅を眺める ― 2012年03月23日 08:52

津軽旅行の帰り、盛岡から宮古まで移動しそこから南下、沿岸の街の様子を見てきました。上の地図の通り、北から順番に見て行ってます。
まずは宮古駅前、パッと見津波の被害はほとんど残っておらず、街に活気もありました。もちろん被害は受けているのでしょうが、沿岸の中心都市だけあって復旧に力を注いだ、という事なのでしょう。
次は山田駅前ですが……津波で流されて駅周辺はすっかり更地、何もありません。比較的大きめの駅だっただけに、ホームの様子が無残です。ただ、駅からやや離れたところにある道の駅が、スーパーみたいな感じになっていて賑わっておりました。
釜石駅前は、新日鉄釜石の工場が元気に煙を出しておりました。やや内陸寄りだったのが、良かったんでしょうね。沿岸の方は、当然ヤバイわけですが……警察の建物がすっかりやられていたのは、ちょっと驚きました。
大船渡駅前は先日行った時と同様、ほとんど更地状態なわけですが、なんと!駅近くにあった「ホテル福富」が完全復旧営業しておりました。融資を受けて、復旧頑張ったようですね。私が泊まった事のあるホテルだけに、嬉しく思いました。
こちらは、大船渡のプレハブによる仮店舗です。大船渡だと盛の街はあるとはいえ、やはりこちらはこちらで頑張りたい、というところなのでしょう。
陸前高田駅です。前回行った時観たのは45号線のみ、駅までは来ませんでしたが、当たり前の如くこちらもすっかり更地です。山田、大槌、女川同様の状態ですが、前後左右に見える広い一帯がすっかりやられているだけに、痛ましさも大きいです。
最後に気仙沼駅です。気仙沼も、45号線から市内に入る、鹿折のあたりはほんと酷い有様でしたが、気仙沼駅は陸寄りだったためだいぶ様子が違います。多賀城市でもそうでしたが、ちょっとした距離の違いで天国と地獄になる、それが津波だな、という事を改めて思い知った帰路となりました。
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